マーブル  
英 marble マーブルは大理石のこと。クッキーやバターケーキの生地に、
ココア入りの生地をさっくりと混ぜ、大理石の模様のように仕上げたもの。
マーブル だい
マーブル台
 
  大理石の板。表面がなめらかで冷たいため、パイ生地をこねたり延ばすなど、
熱を持たせたくない生地を延ばす時に適する。
英 マーブル marble 独 マルモア Marmor 仏 マルブル marble 伊 マルモ marmo
マーマレード  
英 marmalade @英米では、果皮や果肉の入った柑橘類のシロップ煮のこと。A糖度50度以下の砂糖煮。ジャム。
仏 マルムラード marmelade 伊 マルメッラータ marmellate 独 マルメラーデ Marmelade
マイスター  
独 Meister 技術者、職人の称号で、師匠の意。英語のマスター(master)にあたる言葉だが、
マスターには称号の性格はない。
マカロン  
仏 macaron 細かく刻んだアーモンド、ココナッツ、クルミなどに砂糖、卵白を加えて
焼き上げた、一口大で丸く小さな菓子。
英 マカルーン macarron 独 マクローネ Makrone
まきチョコ 巻きチョコ  
  薄いチョコレートを巻いたもので、太さ7〜8mm、長さは5〜6cmくらい。
ケーキやデザート類のトッピングとして用いる。ブラックや、縞模様のものなど、いくつか種類がある。
マジパン  
  (←独 Marzipan)マジパンは日本での通称で、ドイツ語のマルツィパンの日本的なまりと考えられる。
アーモンドと砂糖をローラーで挽いてペースト状にしたもの。アーモンドと砂糖の配合比は、1:2から1:1.5まで。マンデルマッセともいう。
菓子の生地や種に用いたり、香料を加えて色付けしたりして小ざな菓子を作る。
また、人形や動・植物などを作りケーキの飾りにも用いる。製法に、2種類がある。
@ドイツ式マジパンは、先にマルツィパンローマッセ(アーモンド2:砂糖1)を作り、後砂糖を加えて基準の配合にする。
Aフランス式マジパンは、最初からアーモンド1:砂糖2で作る。
両方を比較 すると、フランス式のほうがアーモンドと砂糖の結合が緊密で、きめ細かく、白く仕上がる
→マンデルマッセ、パート・ダマンド
独語マルツィパン、マンデルマツセ Marzipan,Mandelmasse 伊 マルツァパーネ marzapane
スペイン マスァパン mazapan 仏 パートダマンド、マスパン pate d'amandes,massepain 英 アーモンド ペースト almond paste
マシュマロ  
英 marshmallow マシマロとも表記する。もと、ウスベニタチアオゴイ(マシュマロ marshmallow)の根の粘液を原料として作ったため、
この名がついた。西洋菓子のひとつ。現在はゼラチンを主とし、卵白・砂糖・コーンスターチ・香料などを加えて作る。
軟かいゴム状で、弾力があり、ふんわりした感触がある。
マスカルポーネ  
伊 mascarpone 熟成させないフレッシュタイプのチーズ。12世紀頃、イタリア北部のロンバルディア地方で作り出されたもの。
冬の寒い時期だけを選んで作られていたデリケートなフレッシュクリームチーズで、現在では年間を通じて生産できるようになった。
軟質で、新鮮なリコッタ(ricotta)に似た粘度があり、固形分中の乳脂肪分80%で、穏やかな酸味とバター臭を持つ、
柔らかくクリーミーでくせのないチーズ。名称の由来は、
@1814年、フランチェスコ・ケルビーニによって著された辞書に、マスカルポーネは、砂糖で甘くして食べたり、
香りが良く甘味の強い低アルコールリキュール・ローズオイルや、ラム酒を混ぜて食べるなど、
他の材料でマスキングされることが多いことから、マスキング(伊 Maschere)、マスク・仮面(伊 Maschere)という言葉が語源とされた。
Aイタリア、コモに伝わる逸話で1168年に書かれたものの中に、「スペインの提督がこのチーズを食べ、
あまりのおいしさに“Mas quebueno!”(何と素晴らしい!)と感嘆した」ため、このスペイン語が語源となった。…など、諸説がある。
マスキング  
英 masking おおい隠すこと。マスク(英 mask=仮面)をかぶせる意。何かを素材の上にかぶせて、下のものを見えなくしたり、
何かの味、匂いやくせを、別な味や香りでカバーしてわからなくすることをいう。
マスパン  
仏 massepain マジパンのこと。
マセドワーヌ ド フリュイ  
仏 macedoine de fruits マチェドニアのこと。イタリアのフルーツポンチ。
マチェドニア  
伊 macedonia さいの目に切ったメロン、ピーチ、バナナ、マスカット、レーズンなどのフルーツを混ぜ、シロップ、レモン汁、
ワインやリキュール等に浸したもの。イタリアのフルーツポンチ。→マセドワーヌ
マッス  
仏 masse @材料を均質にペースト状に混ぜ合わせたもの。Aいろいろな材料を混ぜ合わせたもの。種。
アパレイユに同じ。独語でマッセ。英語のマスに当たる。
マッス プラリネ  
仏 masse pralinee アーモンドと砂糖を焦がし、ローラーでぺ一スト状にしたもの。プラリネ。
マッセ  
独 Masse 泡立てたり、かくはんして、材料を混ぜ合わせたもの。バターケーキやスポンジケーキなどの種。
流動的な生地。仏語でマッス、アパレイユ。
マデイラ ケーキ  
英 madeira cake 元来は、マデイラ酒を使ったケーキを意味する。小麦粉に、砂糖、油脂、卵、牛乳などを多量に配合して作る
高級プレーンケーキのこと。初めマデイラ酒(ブドウ酒の一種)を使っているためにこの名がついたが、
現在はバニラかレモンで香りをつけ、またアーモンド、サルタナ、ピール、カレンズなどを加えたものが多い。
マドレーヌ  
仏 madeleine 砂糖と卵を混ぜ、泡立てた後砂糖と同量の粉とバターを加え、型に入れて15〜20分間オーブンで焼いたもの。
型は数種あるが、貝殻型が有名。
命名の由来は、この菓子を創製したとされる女性料理人マドレーヌからつけられたと伝えられ、諸説がある。
@18世紀のフランス、ルイ15世の義父、ポーランド王スタニスラス・レクチンスキー(レツィンスキーとも表記)の宮廷で、
王に仕える女性科埋人マドレーヌが、文学者ヴォルテールとの会食のしめくくりに初めて出したのがこの菓子。
王はこのデザートにすっかり魅了され、ヴェルサイユに住む娘、王妃マリー・レクチンスカに届けさせた。
マリーがこの新しい菓子に料理人の名前マドレーヌをつけた。
Aフランス、ロレーヌ地方、コメルシー(Commercy)の町に住む料理人マドレーヌ・ポーミエ(Madeleine Paumier)が、
スタニスラス王のマドレーヌより前に作り方を考案。町の名物として売り出した。
そのため、この菓子をマドレーヌ・ド・コメルシー(madeleine de Commercy)と呼ぶこともある。
B別な説によると、アヴィスという菓子職人が、カトルカール用の種を、小さなゼリー型を用いて作ったもので、
形が小さくかわいらしいところから、マドレーヌと名付けたともいわれる。
 「帆立て貝の細いみぞのついた貝殻で型をつけられたように見える、
あの小づくりでまるくふとった『プチット・マドレーヌ』と呼ばれるお菓子」「あんなに豊満な肉感をもっていたお菓子の
あの小さな員殻の形」(プルースト『失われた時を求めて』井上究一郎訳)
マラスカン  
仏 marasquin マラスキーノのこと。
マラスキーノ  
伊 maraschino、
英 maraschino
ユーゴスラビアでとれるマラスカ種のさくらんぼで作ったリキュール。
甘い芳香酒。食後酒として飲まれたり、菓子などの風味づけに使うことが多い。仏語でマラスカン。
マルキーズ  
仏 marquise 原義は侯爵夫人。@<製菓>各種のデザートにこの名前がついている。ケーキとしてのマルキーズは
チョコレート風味のバタークリームをはさんだスポンジ。
ほかにマルキーズ・グラッセ(氷菓)、マルキーズ・オ・ショコラなどがある。
A<果物>ピラミッド形の西洋梨の一種。果肉は多汁で甘い。
B<酒>シャンパーニュもしくは辛口の白ワインをソーダ水とレモン汁で割ったもの。
マルキーズ グラッセ  
仏 marquise glacee デザート、氷菓。固めのグラニテのようなもので、いちごのピュレが加えられる。
マルキーズ オ ショコラ  
仏 marquise au chocholat チョコレート風味のパルフェ状デザート。
マルグリット  
仏 marguerite 英語でマーガレット(英 marguerite=ひな菊)のこと。
リンゴのゼリーをはさんだジェノワーズの表面にアーモンドでひな菊を模したケーキ。
マルジョレーヌ  
仏 marjolaine レストラン・ピラミッドの創業者であるフランスの名料理人フェルナン・ポアン(1895〜1955)の創製。
ガナッシュ、泡立てたクリーム、プラリネ入り生クリームの3つのクリームのハーモニーに特徴がある。
マルトース  
英 maltose 無水結晶麦芽糖。でんぷんを酵素分解してつくる二糖類。結晶中に水分を含まないため、
強い吸水力を持ち、香り・風味をそこなわずに、
果汁・みそ・バター・サラダ油・生クリーム・卵黄・アルコール類を粉末にできるのが特徴。
マロン  
仏 marron @栗。一般には実が1個入っているものをいい、数個入っているものはシャテニュ(仏 chataigne)という。
本来、栗はシャテニュである。A原義はマロニエ(仏 marronnier)の実。B栗色。
マロン グラッセ  
仏 marron glace 大粒の栗を砂糖漬けしたもの。フランス菓子。形のいい票を選び、やわらかく煮た後、徐々に糖液を集み込ませて作る。
時間がかかり、壊れやすいもののため、高価な菓子とされている。グラッセは「糖衣がけした」の意。
マンケ  
仏 manque 丸形の浅いスポンジの焼き型。これで焼いたものをビスキユイ・マンケ(仏 biscuit manque)という。
マンケは「失敗した、できそこないの」の意。19世紀のパリのある有名な菓子店で、菓子職人のフェリクス(Felix)は、
ビスキュイ・ド・サヴォワを作るとき、卵白の泡立てに失敗してしまったことがあった。
焼いても、ふくらまないこれを見た店の主人が、「この菓子はできそこないだ!(Le gateau est manque! ル・ガトー・エ・マンケ)」と
叫んだという。フェリクスは、それでもあきらめず、失敗した生地に溶かしバターを加えて焼き、プラリネをのせて仕上げたところ、
おいしいと評判になったため、「できそこないの菓子」と名付けて販売したと伝えられる。

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