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パリの最新情報をお伝えします。numero 33
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キャロリンヌの庭から海を眺める愛犬へグリス。

05/05/09に撮影  

ラ フォンティーヌのある横浜の時刻はです。

リュディのあるフランスのパリの時刻はです。

 いっつも行き当たりばったり、しかも気の向いたときにだけ、
原稿を送っているという、とってもいいかげんな私…。 

そんな私にお付き合いしてくださる読者の皆様、本当に感謝です。
季節がよくなると、暖かくなって活動的になるので(冬は冬眠してます;)、
自然とレポート数も増えるはず!なので、
これからも末永くよろしくお願いたします。
今週の月曜日は、オルセー美術館の発企画、
雑誌’エクスプレス’とのタイアップで行なわれた
’LA JOURNEE EXCEPTIONELLE DU MUSEE D'ORSAY’
「オルセー美術館の特別な1日」という催しに行って来ました。

これは、休館日である月曜日に、それぞれのスペシャリストである学芸員さんが
テーマごとに美術館内をガイドしたり、特別映画上映等をするという企画です。 
なんとこの日は40通りもの催物が企画されていました。

参加したい人は、予め電話予約をしてもよりのチケット売り場で入場券を受けとら
ないといけないので、本当に行きたい人のみが参加
(しかも広告はエクスプレス誌上のみ!)。

私が参加した理由はもちろんMON AMIE CAROLINE わが友
キャロリンヌ!がガイドを務めているから!

彼女は、(特に!)建築に関するスペシャリストでもあるので、
オルセー美術館の生立ちについてガイド。

私が参加したのは7時からの最終回。 びっくりさせようと黙っていたので、
とっても喜んでくれました。
もちろん、バラの花束も持っていったので、ハードな1日のご褒美だと
喜びも2倍…。
 オルセ−美術館の前身は、ご存知の通り1900年の世界万博のための鉄道駅。
その後、鉄道廃止に伴ってうち捨てられ、取り壊しの予定だったのが
(変わりに建てられる事になっていた模型の写真を見ましたが、
味も素っ気も無い近代建築…つくづくこの美しい建物が残ってよかった!)、
最後の最後で救われ、美術館に。
8年の改修工事を経て、1986年に開館しました。

オリジナルの部分を最大限に活かしながら、美術館としての機能を
兼ね備えるのは、並大抵でないアイデアと施行錯誤の賜物。

普段、美術館を訪れても作品などを鑑賞するだけで終わっていたのが、
こうして美術館の建物の歴史や裏話を聞きながら巡るのは、
とっても興味深く、めったにない経験でした。
 
例えば当時の鉄筋の部分は、うぐいす色に彩色され、新しく補修されている
ところと区別してあったり、天井にあるバラのモチーフはなんと
944個もあり、裏は音を吸収させるための大小異なる箱を4つづつつけてあるそう。
コンクールで勝ち残った再生のための建築案は、一番若手のグループによるもの。
イタリア人女性建築家の案も随所にとり入れられています。
美術館の屋根の下、立ち入り禁止区域に入った時は、
さすがにフランス人参加者も興奮模様。

火災時に天井の窓ガラスが自動的に開く仕組み等を熱心に
クリスチャンさん(テクニック部門の責任者)から聞いていました。
この日キャロリンヌはパートナーをかえて4回もガイド。
疲れているにもかかわらず熱心に説明してくれる姿に、
彼女の美術館への想いが参加者にも伝わったよう。

それもそのはず、彼女は工事当初の1978年からオルセー美術館に勤務。
日本で大々的なフランスの美術館(オルセーだけに限らず)の展示会がある時は、
必ず責任者の一人として来日するくらい重要な立場の人なのです。
でもとっても気さくな人柄で、皆から慕われています。

 彼女とのお付き合いは、私が一番はじめに旅行でフランスに来た13年前から。
偶然出席した展示会のオープニングパーティーで、ぼ〜っとしていた私を、フラン
ス人のおじさんが彼等のテーブルに呼んでくれたのですが、そこにいたのが
キャロリンヌ。

英語もろくに話せない私と、身振り手振りで会話して、
なんと自宅の夕飯にまで招待してくれたのでした。

緊張のあまり、(少量!の)ワインを飲んで酔っ払って、
ソファーで犬と一緒に寝ていたのを、今でも笑い話にされます…。
なんという失態!!! 若かったのですね。
以来、まだ私が日本にいる時は、来日したキャロリンヌに東京を案内したり…、
ノルマンディーにある彼女の家に遊びに行ったりしています。
ついでにちょっと宣伝!

 6月にキャロリンヌの別荘のあるノルマンデイーの村’ヴァロンジュヴィル’へ
行って、お花の講習会をするというツアーを企画しています。
素敵な庭園を訪ねたり、かの地ならではの海岸絶壁を散歩したり…。 
近くの港町で、活気溢れる朝市も見学しようと思っています。

食事は、もちろん海の幸を使ったお勧めをメインに、キャロリンヌの家で
180度の海を眺めながらのアペリティフも!

普通のツアー、個人旅行でもなかなか行く事のできない場所で、フランスならでは
の週末の過ごし方が満喫できます!!! 
興味のある方は、お早めにご連絡下さい。lieu-dit@net1.kdd.fr


…と、かなりわき道にそれてしまったのですが、オルセー美術館の話し。

2時間くらいのガイドの最後は、館内でもっとも華麗なダンスホールでお開き。
皆、大満足で、キャロリンヌも嬉しそう。

この後、美術館から徒歩5分の彼女の家に行って、
だんなさんのギィと一緒に遅い夕飯を食べたのでした。
 
ちなみは、ヴァロンジュヴィルの家にて食事するキャロリンヌとギィ。
庭から海を眺める愛犬へグリス。
 
 
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